変わらない「こだわり」。立ち止まらない「夢」。丸進工業は帆布の進化に挑み続けます。



丸進工業は、現在では廃番となったシャトル織機を用いて織り上げています。帆布工場にはめずらしく、古くから自社工場内に糸づくりの工程を持っていたため、帆布産業の衰退期にも持ち堪えることができました。その生産工程は大きく分けて8つの工程からなっています。各工程のスペシャリストが技術・品質を日々守り、向上させています。工業化した中でも、やはり最後は人の手と勘がものをいう。機械と職人との共同作業で、倉敷帆布の品質は守られています


当社は、撚り糸から製織まで自社工場にて一貫生産しているため、品質管理に万全をはかり、国内外のブランドから多くの注文もをいただいています。また帆布のJIS規格(日本工業規格)がなくなった今でも、JIS規格と当社独自の品質管理で製造し続けています。現在では数少なくなったシャトル織機で製織されることにより、外国産帆布では絶対表現できない独自の風合いと厚さを実現させています。


帆布とは、平織りで織られた厚手の布(綿または麻)。この生地は通気性に優れ、とても丈夫でへたりにくく、使い込むほどに味が出てくることが特長です。また、強度を保つため経糸がほつれないようにシャトル織機で織ることによって織物の両端に耳(セルヴィッジ)が出来るということも特長のひとつです。 シャトル織機は主にヴィンテージ・ジーンスの生地などを織るのに使用されている織機ですが、当社はそれ使って帆布を製織してます。当社で織られる帆布の素材は綿と麻といった天然素材が中心ですが、アクリル、ポリエステル、複合糸といった素材でも帆布はつくられています。それらの素材を撚り合わせることにより、様々な厚さの帆布ができ、その織幅は30cmから130cmまでの間で製造するこが出来ます。近年では「先染め糸」を帆布織りし、それを使って製品化されたバッグや文具、お洒落な小物などが注目されています。


一般的に綿帆布とは、経(たて)糸、緯(よこ)糸とも10番手以上を使用したもので、糊などつなぎを一切使わず経糸に撚り糸を用いて純粋に平織りしたものをいいます。サイズは、平方ヤード(91.5c㎡)当たり8オンス(約227g)以上の織物になります。さらに、撚り合わせ数または密度により、1号~11号の品種に分けられ、1号は1㎡当たり1014gと一番厚手で頑丈、逆に11号は1㎡当たり343gと一番薄手となります。ちなみに当社の製品は昔ながらの4~11号の純綿帆布を主力としています。


シャトル織機は、帆布生地の端=耳(セルヴィッジ)まで美しく均一に織り上げることが可能です。外国産帆布にはないこの美しく整った耳こそが、倉敷帆布がの一級帆布と呼ばれる最高の技術力と品質の証であり、他の帆布と一線を画す一つのシンボルでもあります。その時代より改良・改善を続けながら、昭和40年代に廃番となったシャトル織機約60台を今でも大切に手入れしながら使い続け、昔ながらの風合いと強さを兼ね備えた倉敷帆布を織り上げています。「一級帆布」の称号に恥じない品質を継続するためになくてならない大切なアイテムです。

2〜8本の原糸を1本の糸に合わせていく。合わせる糸の本数で織り上げる帆布の厚さが決定する。

合糸された糸に撚りをかけることにより、糸の強度が増すほか、毛羽立ちにくくなる。



「経」はタテの意。タテ糸を織機用に整え、1,200本〜2,000本のタテ糸を部分整経機を使って200本〜300本づつに計6〜10回に分けてドラムに巻き取る。さらに織機に載せるビームという巨大ロールに巻き直す。

ビームに巻いたタテ糸を「ドロッパー」「ヘルド」「おさ」と呼ばれる織機のパーツに通していく作業。この作業は違う号数の帆布を織るたびに行う。

シャトル織機にビームを載せてヨコ糸をセットして平織りする。8時間で50m〜70m織り上げる。

織り上がった帆布は50mごとにカットされ、検反機にかけキズや汚れなどの箇所にチェックを入れて振るい落とされる。

振るい落とされた帆布を1mごとに重ねて畳む。さらに二つ折りにして号数ごとに積み上げていく。この形が豆腐と似ていることから、トウフタタミとも呼ばれる。

流し検反機でチェックされたキズの箇所を熟練職人の目で再チェックし、ヨコ糸の連れ込みなどを抜いたり、穴を補足して縫ったりする。こうして出来上がった帆布は1級品として認められ、様々な用途で使われている。

「倉敷帆布」とは明治時代から岡山県倉敷市で生産されてきた国産帆布ことを称します。
もちろん丸進工業で作り出される帆布も「倉敷帆布」です。